図面を書き始めて約35年。
ずっとアルミ金物を書いてきましたが、
引退の文字もちらつく今になってスチール金物やステンレスほか色々書き始めました。
これだけアルミ金物の施工図書いているのに聞いたことない単語ばかり。
それはアルミ金物との取り合いがなかったからなのです。
アルミと同じようで違うところもあって、何を書いて何を書かないのかもわからなくて、
お客さん(ダンナ)に
無理かも~
と言いましたが次々と依頼が入るのでした💦
ダンナに拾い出ししてもらいながら今もなんとか仕上げてる感じです。
どのようなものを書いたかここで書いていきます。
郵便受けの図面
団地など集合住宅にある郵便受けです。
今回書いたのは
コーワソニアのAM-B10
CADデータどころかデータに変換できるPDFもありませんでした💦
寸法を元に何とか書き上げたのですが、偶然誰かが書いたより正確な図面あったので使わせてもらいました。
郵便受けはダウンロードページにデータアップしています。
ガードポールの図面
駐車場の車止めや工場などの開口部周りに注意喚起のために取り付けられるポールのことです。
ピラーとも言います。
こういうのも図面書くんだ!
調べたら色んなパターンがあるのですね。
今回書いたのは
(株)サンポールの(特)FPA-14B-F00
その後2パターンで提出して左の方に決まりました。
平面図と合わせて提出しました。
ガードポール(ガードポスト、ピラー)納まり図
エキスパンドメタルの書き方
こちらも初耳の名称。
エキスパンドメタルとは
金属板をエキスパンド製造機によって千鳥状に切れ目を入れながら押し広げ、その切れ目を菱形や亀甲形に成形したメッシュ状の金属板です。
ネットで探してもCADデータはなく、実際どこまで書かなければならないかわからない。
今回書いたのはXG-21とXS-63
ネットで出てきた画像はこれだけ。
「こんな感じかな~」くらいの断面を書いて、平面は結局線だけ。
細かく書いてもごちゃごちゃになりますからね。
エキスパンドメタル 納まり図 S=1/3
エキスパンドメタル 平面割付図 S=1/20
チャンバーボックスの書き方
聞いても何のボックスかわからなかったです(そんなんばっか💦)
ダクト径より広い面でつくった五面体や六面体の箱形状のダクトの事で、おもにダクトの途中に設けて空気の分岐や合流を行います。ダクト内を空気が流れる際に気流の乱れが生じますが、一旦チャンバーボックスを経由することにより、気流を安定させて整えるという役割もあります。
引用:株式会社テポカル
今回はガラリの内側に取り付ける形でした。
チャンバーボックス H納まり
チャンバーボックス W納まり
チャンバーボックス 内観割付図
ダクトの径、ダクトの芯ー芯、スチールプレートの寸法など入れました。
ホース乾燥塔の書き方
ホース乾燥塔?
最初何のことかわからなかったのですが、消防署でホースを干すための独特な設備のことでした。
もらったデータがこちら
ん~よくわからない。
検索してみよう!
画像検索の結果1番近かったのがこちら。
データは探しても見つからなかったので(でしょうね)
これらを参考にしてなんとか書きました。
ホース乾燥塔 図面
スリーブキャップの書き方
配管などを壁、床、梁の横断箇所に貫通させるためあらかじめコンクリートの打設前に埋め込んでおく筒状の金属管。交換できるように給排水管などを直接に埋設せず一回り大きな管径のものを埋設する。
今回の作図は洋室から共用廊下への壁に取り付けるスリーブのキャップです。
途中変更があって
スリーブ管:100VU→75VU
スリーブキャップ:内側SC100B-VU、外側KS-107SCB(株式会社ナスタ)
→内部外部SC75B-VU
になりました。
外壁のみのスリーブキャップは株式会社ナスタ公式サイトにCADデータありました。
スリーブキャップ 納まり図
スリーブキャップ 断面図、平面図
吊りバトンの書き方
体育館やホール等のステージ上で看板・緞帳・幕の昇降を行うための装置です。
今回は吊りバトンと吊りボルト、ジョイントについて書いています。
金具は日栄インテック(株)の
- 提灯吊りバンドタン無し
- ストロングタンバックル(W)
をお客さんの指示のもと書きました。
CADデータはなかったのでPDFをダウンロードしてJWW変換しました。
吊りバトン 納まり図
吊りバトン 割付図
竪樋
竪樋は少し書いていましたがほぼ別途で詳しく書いたことがありませんでした。
今回は集合住宅に竪樋を取り付ける図面を書きました。
今まで書いたことのない金具の種類は
- MDジョイント
- ステン集合管支持金具脚部用スラブ下部支持100A(アカギ製)
- ステン立バンド100A t=2.3 アカギA10349
- ステン座付羽子板 アカギA10392
竪樋取付 納まり
竪樋取付 断面
まとめ
スチールやステンレスの金物はCADデータがないものが多く大変ですが、ほかとの取り合いがほとんどなく(外壁、内壁など)書き始めるとスピーディーに進みます。
直しも複雑でなく、時間もかかりません。
あとどのくらいの種類覚えなければならないかわかりませんが、書きながら覚えてデータも保存していこうと思います。
増えたら第2弾としてまた掲載していきます。