こんにちは、AKI(soho_cad)です。
最近はタラップを書かなくなったのですが、山ほど書いてきたので解説していきます。
今回のタラップは三洋工業(株)の「ラダール」という種類なのですが、現在は扱ってないみたいです。
近いのは「杉田エース」さんのタラップになります。
タラップの書き方は
- 部材は組み合わせて長さを決める
- 意匠図を見て全長を確認する
- 納まり図を書く
これだけなのですが、長さも色々でガード付きの場合もあって、書くとちょっと大変と思うかもしれません。
なのでデータを作っておくことが大事なのです。
部材は組み合わせて長さを決める
私が以前書いてた「ラダール」のタラップの部材は次の通りでした。
アルミタラップの場合は
この「フラット部分」と「アタマ(TOP)」を組み合わせて長さを決めます。
全長が長いタラップの場合はパズルみたいでした。
では実際書いてみましょう。
意匠図を見て全長を確認する
意匠図の「立面図」を見てみましたが、寸法は入っていませんでした。
三角スケールで実測した寸法を入れています。
タラップ正面図、側面図
上の意匠図でチェックした寸法を参考に断面図を書きます。
GLからタラップ下端までの寸法を1番に確認してください。
意匠図を実測したら、その寸法以下になるようにします。
上部は笠木からの高さを実測し、それと同じかそれ以下にします。
この2点以内で部材がぴったりする全長を決めましょう。
赤丸で囲ってある部分です。
タラップ納まり図
躯体がRC、鉄骨の違い、取り付け方が違う場合がありますが、納まり形状は同じなので、基本図面を保存しておくとコピペで使えます。
カゴ(ガード)付きタラップ 正面図、側面図
安全上、最近はカゴ(ガード)付きタラップが増えています。
基本は普通のタラップと同じですが、カゴの割付も必要になります。
寸法線のレイアウトを見やすくしましょう。
カゴ(ガード)付きタラップ 納まり図
こちらも通常のタラップにカゴを加えた納まりになります。
1回書いたらデータとして保存しておきましょう。
まとめ
タラップは梯子のピッチもブラケットピッチも決まっているので、高さと取付方法が決まれば、あとは書きやすいと思います。
通り芯からの位置もしっかり入れましょう。
この記事に使用した図面は
CADデータでダウンロード出来ます(JWW、DXF、PDF)