ブラインドBOXの図面を1から書いてみます。
1、依頼詳細
お客さんからの施工図作成依頼は
アルミ製ブラインドBOX | W150xH80 | 26.4m |
1ヶ所抜粋して書き方を解説していきます。
2,取付場所と寸法確認
天井伏図を確認
意匠図の天井伏図には、ほぼカーテンBOXやブラインドBOXの位置が書かれています。
今回はこのような感じ。
今回書くところは「宿直室」になります。
この図でわかったこと。
部屋名・・・宿直室
CH・・・FL+2810
天井仕上げ・・・不燃化粧PB9.5貼り
建具表を確認
天井伏図には建具番号がないので、建具表キープランで確認します。
天井伏図と縦横逆になっていますが、サッシの建具番号はAW-5Bになります。
矩計図またはサッシ図で納まりを確認
サッシ図があればいいのですが、ない場合は矩計図で納まりを確認します。
天井材、高さ、内壁材も確認します。
建具表で確認したら、サッシの種類は「PRO-SE70」でした。
サッシ枠のデータをネットで探します。
サッシ枠は別途ですが、枠の種類がわかっているならちゃんと書いた方がいいのです。
- 「PRO-SE70」と検索するとLIXILのサッシとわかる
- LIXILサイト→ビジネス向け→データダウンロード→2DCADで「PRO-SE70」を検索
- 検索結果18ページ目のサッシ>半外付>引き違い窓>30開口のJWWデータをダウンロード
※今回サッシ図(PDF)をもらっていたので開口がわかっていました。
※サッシの開口とはここです。
ブラインドボックスとは直接関係ありませんが、
ここで言う開口は
サッシにガラスを入れるポケットの幅という解釈です。
ペアガラスとか、ガラスの種類、幅によってサッシの開口が決まるのです。
3,作図
上の項目でチェックした図面はできるだけプリントアウトしましょう。
PC上でデータだけを参考にして書くと、意外に漏れが出ます。
まずは平面図を置いていきます。
意匠図や平面詳細図のデータがあれば、それを利用した方が早いです。
必要のない線は消しましょう。
サッシ寸法を書く
建具表、またはサッシ図を参考にして平面図にサッシを書いていきます。
すでにデータになってる場合は寸法を確認して入れて建具番号も入れます。
サッシ芯と壁芯の位置関係をちゃんと書きましょう。
ブラインドBOXの納まりを書く
平面図は置いといて、先に納まりを書きます。
壁のふかしによって、サッシからブラインドBOXまでの寸法(額縁寸法)が決まるからです。
W断面
取り合いが同じなら片側だけでいいです。
H断面
サッシ図上部のみの納まりで十分です(下枠は書かなくてもいい)
壁との取り合いがある時は、その納まりも必ず書く
納まり図の寸法通りに平面図にブラインドBOXを書く
ブラインドボックス寸法を入れたら平面割付図は完了です。
まとめ
今回はひと部屋、同じサッシということで書きましたが
実際は色んな部屋、色んなサッシだったりします。
部屋ごとに高さや壁厚も違ったりします。
その場合は仕上げやサッシの確認やデータ集めに時間もかかるし
納まり図の枚数も増えます。
コツコツ書きましょう(^^)