破風(はふ)って日常ではあまり聞かない言葉ですよね。
破風アルミ幕板を書く事はあまりないのですが、最近増えてきた気がするので解説します。
破風とは
屋根の妻側の端の部分を言います。
破風は防水や防火の役割をしたり、雨樋(あまどい)を取り付ける下地にもなります。
最近は化粧としてアルミ幕板を使用する場合も多いです。
側面の部分は「鼻隠し」と言いますが、
アルミなどで破風板を作る場合はまとめて「破風」と言います。
それでは破風幕板の書き方について解説します。
破風幕板の平面図
破風幕板で屋根に角度がついてる場合は、外観割付図が必要になります。
上の図のように、なるべく三角法で平面-正面-側面を1枚に書けるといいのですが、物件の大きさによって書ききれない場合は別に書きます。
上の図はA2サイズでスケール1/80でちょっとギリギリ感あります。
見やすいスケールで書きましょう。
破風幕板 納まり図(妻側)
妻側の納まり図(A断面)になります。
傾斜がある場合は高さを書かなくてもいいですが、通り芯からの寸法は入れましょう。
鉄骨と屋根の出からどのような形状、寸法にするかは担当者さんに聞きましょう。
普通の幕板のように、コーキングポケットの深さはわからなければ20㎜。
下地は30のアングルなどで持ち出します。
破風幕板 納まり図(平側)
平側の納まり図(B断面)になります。
こちらは高さ、屋根の勾配をちゃんと書きましょう。
破風幕板 そのほかの納まり例
上の図を見てわかった方いるかもしれませんが、上の図は「破風幕板」ではないです。
破風は木(もく)にカラー鉄板を巻いた部分です。
実際は「破風まわりの幕板」というところでしょうか。
破風が幕板になってるというのは次の図のようになります。
破風幕板 納まり図
屋根下から軒天までがアルミ幕板になっています。
水上の破風幕板
片流れ屋根の場合の「破風幕板」です。
雨樋を取り付けた破風幕板
このように破風は樋をつける下地にもなります。
雨樋と鼻隠しパネルがある破風幕板
この幕板はちょっと複雑な納まりでした。
端部の姿図はこのように書きました。
フラットな鼻先パネル
キャノピーや車庫、庇などに使われます。
まとめ
破風幕板といってもフラットなものや鼻隠しタイプもあります。
樋があったり、水抜け穴が必要だったり、雨仕舞も重要になるので、お客さんとしっかり打合せをしましょう。