フロントサッシを書く準備が出来たら実際に書いてみます。
書く断面の種類
書く断面の種類は
「準備編」で書きましたがもう一度書きます。
A:FIX+FIX H断面
B:FIX+開閉ドア H断面
C:FIX W断面
D:FIX+開閉ドア+FIX W断面
※FIXとは嵌め殺し(はめころし=開かない窓)のこと
ダウンロードした型材
Lixilからダウンロードしたのはこちらの3枚
A:FIX+FIX H断面
C:FIX W断面
B:FIX+開閉ドア H断面
D:FIX+開閉ドア+FIX W断面
気付いたと思いますが、ほかからダウンロードした図面というのは
いつも自分が書いてる図面と線の色、寸法線の入れ方、フォントが違います。
後々の直しを考えたら自分風にそろえた方が楽です。
ドアハンドルとかドアチェックが書いてありますが、型式が違う場合は正しいものに置き換えましょう。
今回はとりあえず消します。
アンカーと丁番はそのまま書いていきます。
型材や平面を図面に置く
実際に書く図面の枚数は姿図を入れて5枚です。
外観姿図は後にして、先に納まりを書きます。
- まずはダウンロードしたH断面を図面に置きます
- 天井、床を仕様通りにかいていきます
- 寸法を入れていきます
- 必要な名称や部屋名など入れていきます
A:FIX+FIX H断面
玄関 天井:PB(プラスターボード)(ア)12.5
ポーチ天井:FK(フレキシブルボード)(ア)12目透かし
玄関 床 :ビニル床シート(VS)B(2.8)
ポーチ床 :磁器タイル貼り(300×300)
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補足:廻り縁と天井下地
上の図の左上オレンジ文字の部分。
◆サッシと天井材の取合いに使う廻り縁(フクビとも言う)
使う型材がわからない時はこんな感じで書きましょう(寸法は入れなくていい)
◆廻り縁の型材が決まってる場合は寸法や名称を入れます。
◆天井下地材は図のような感じです。
指示がない場合はMバーなど名称は書かなくていいでしょう。
B:FIX+開閉ドア H断面
ドア部分のH断面、
天井や床の納まりはA断面と同じなので型材だけ入れ替えましょう。
そうすると早く図面を仕上げることが出来ます。
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C:FIX W断面
ドア上部のFIX部分のW断面です。
納まりが左右対称でも両方書きましょう。
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D:FIX+開閉ドア+FIX W断面
ドア部分ーFIXの断面です。
上で左右対称の納まりでも両方書くと言っていますが、左右対称なので片側のみ書いてみました(解説するにはわかりやすいかと)
メーカーさんからダウンロードしたものはドア中央部分が別に書いてあります。
左右の納まりが違う場合はそのように書きましょう。
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今回Wの寸法を入れていますが、書くサッシが多い場合はWやDWは寸法を入れなくていいです。
→訂正になった場合のチェックや直しが大変だからです。
注1
サッシ内部はほぼ木額縁(もくがくぶち)です。
L型の型材か15×20のアングルで取り付けます。
注2
外額縁はアルミ型材がほとんど。
たまに曲げ加工の場合があります(金額高くなるのでなるべく型材)
注3
外部は雨仕舞の関係でコーキング(シーリング)します。
別途の場合はそう書きましょう。
姿図(外観図)
納まり図を基に外観の姿図を書きます。
平面のサッシ部分は簡略化したもので大丈夫です。
サッシ枠やドアの框(かまち)、無目、方立、巾木など実寸法で書きます。
W,H寸法を入れ、決定している金物も書いていきます。
※寸法などおくわからないものは破線
ドア取手、ドアチェック、鍵の名称や寸法もわかるものは書いていきます。
何を書いて何を書かないかはお客さんに確認しましょう。
まとめ
サッシ図面書くのが久しぶりだったので間違いながら、調べながら大変でした💦
でも、通常の教本より細かく伝えられたのではと思っています。
新たにわかったことなどあれば追記していきます。
1つのサッシを書くのにこれだけの枚数書くので、複数のサッシを書く場合は枚数も多く、時間もかかって大変です。
でも、1度覚えてしまえば効率よくコピペして書いていけるし、取合いなど幅広い知識が広がります。
仕事も結構あると思います。
興味ある方は挑戦してみて下さい。
「準備編」を再度確認する。
フロントサッシを1から書いてみる(準備編)>>