こんにちは、AKI(soho_cad)です。
今回は建築図面から1ヶ所のフロントサッシを書く流れを解説します。
まずは <<準備編>>
1、平面図で場所を確認
建築図面(意匠図)>1階平面図
※平面詳細図があればそちらを参考にする。
玄関のドア、AD-1の図面を依頼されたとします。
平面図で通り芯など確認します。
- 玄関とポーチの間
- 2通り上、C-D通りの間
この図は平面詳細図なのでサッシ寸法や壁の寸法など書いてありますが、ただの平面図だと詳しく書いてないです。
2、仕様書で天井、内壁、床の仕様を確認
サッシと取合う内壁、天井、床の仕様を確認します。
玄関部分を赤文字にしました。
拡大するとこのようになります。
- 床:ビニル床シート(VS)B(2.8)
- 壁:PB(12.5+12.5)
- 天井:PB(12.5)
- 天井高:2500
2-1、ポーチの床
ポーチの仕様が建築図に書いてないのに気付きました。
色々探したら「外構図」に載っていました!
- ポーチ床:磁器タイル貼り(300×300)
※仕様書や矩計図に仕上げがや取合いが書いてなくても、外構図や展開図や立面図に書いてある場合もあるので、建築図面は全部チェックしましょう。
3、立面図で外壁を確認
外壁の種類も仕上表に書いてありますが
私は立面図の方がわかりやすいのでこちらを見ます。
- サッシの右側:記号Hの窯業系サイディング(16)
- サッシ左側:記号Jの窯業系サイディング(16)+カラーガルバリウム鋼板0.4㎜
4、矩計図や断面図がなかったら天井伏図で確認
「矩計図」「断面図」に玄関~ポーチの表記がない場合、
軒天、高さがわからないので「天井伏図」を確認します。
- ポーチCH=2700 →玄関と高さが同じ
- 天井材:記号EのLGS+FK(12)目透+NAD
5、建具表でサッシの詳細を確認
「建具表」でサッシの詳細を確認します。
これはAD-1だけを抜粋したものです。
①、②、③を確認して型材をダウンロードします。
6、書く断面図の種類
書く断面は下図の4数になります。
- A:FIX+FIX H断面
- B:FIX+開閉ドア H断面
- C:FIX W断面
- D:FIX+開閉ドア+FIX W断面
6、サッシメーカーで型材データをダウンロード
今回は「Lixilのフロンテック」
100見込みでガラスが6+12+6=24なので、枠のポケットが24以上のものをダウンロードします。
Lixilのダウンロードページはこちらです。
Lixil 2次元CADデータ
「商品分類から探す」の店舗
↓
左側のアルミフロントから探していきます。
型材はDXF、DWG、JWWを選べます。
準備完了
これでサッシを書く準備が揃いました。
では書いていきましょう。
サッシ図の書き方
サッシやフロントサッシの書き方や見方について解説しています。断面図や姿図の書き方、このページのcadデータをダウンロードすることができます。