水切と言っても色々あります。
見付や見込み、サイズ、形状は意匠図に近い形で書きますが、最終的には担当者さんの指示に従います。
こちらでの水切はすべてアルミ製品で書いています。
基礎水切 納まり
基礎水切とは
基礎や外壁を雨や雨水から守り、腐食させないために必要な金物です。
【納まり1】外壁:押出成形セメント板
サイズ的に小さいタイプで書きました。
【納まり2】外壁:押出成形セメント板
上の図より大きめになります。
現在はこのくらいの寸法のものが多いです。
【納まり3】外壁:サイディング
胴縁に皿ビスで取り付けます。
ジョイントの書き方
L寸法方向のジョイント目地は4㎜が主流です。
平面割付図の空いてるところにこのような図を書いておくといいでしょう。
【納まり4】型材水切:S-4055
三洋工業(株)の水切りではなく、シートホルダーになります。
型材なので、取り付けも金額も納期的にも適しているので、基礎水切や立ち上がり用水切として多く書いています。
S-4055はポーチ屋根の外壁側の防水水切としてもよく使います。
【納まり5】型材水切:R6745
理研軽金属工業(株)の水切になります。
「押出成形セメント板用水切り」と表示されていました。
ワンタッチで取り付けられるのがいいですね。
立ち上がり用水切り
2階屋上ー上層階外壁、屋上ーペントハウス外壁の取合いになど使われます。
ホルダー式で施工しやすいのが特徴。
三洋工業(株)の製品になります。
増しコン(コンクリート)の幅によって水切の種類を決めます。
【納まり】M-1040
【納まり】M-1070
腰壁水切り
中高層ビルや学校などのペントハウス廻りによく使われる腰壁用の水切です。
笠木と取合うことも多いです。
こちらも三洋工業(株)製になります。
W幅は100,135,165,190,225,250があります。
梁水切り
学校、病院など柱の間の梁に取り付ける水切になります。
サイズが合えば上の腰壁水切を使う事もありますが、ほぼ曲げ物です。
取付ブラケットは三洋工業(株)製、Mタイプ(大きなサイズ)用笠木の受金具+アングルを使用しています。
以前はFB(フラットバー)を曲げたもので書いていましたが、型材用の方が圧倒的に安いし工期も短縮できるのです。
梁水切り端部詳細
端部を柱にのみ込ませるときの詳細図です。
まとめ
水切はここに書いただけでも一部になります。
躯体によって幅や高さ、取り付け方も変わってくるので、少しでも早く安く出来るように色んなメーカーの水切を覚えておくといいです。
管理人AKI X(旧Twitter)