金物施工図を書くのに必要な知識

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金物施工図を書くためにはどんな知識が必要ですか?

このような問い合わせがありました。

実は金物図面の教材はほぼないのです。

金物はメーカーごとに断面図があり
それを割り付けたり納まりを書くのが金物図面だからです。

金物図面は「書きながら覚える」というのが1番近道なのです。

それでも空いてる時間に勉強していきたい場合は何をしたらいいか書いていきます。

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金物自体を覚える

金物施工図を書く場合、金物のカタログがあると思います。

納まり例、割付寸法、長尺寸法、端部詳細、目地詳細

この項目には目を通しておきましょう。

屋根、外壁、内壁、天井 を覚える

金物は単体でなく、躯体と取り合う場合がほとんどです。
なので屋根、外壁、天井、内壁、床を覚えていきましょう。

見たい商品の電子カタログを見たりCADデータをダウンロードします。
電子カタログは取り付け方や施工例などが書いてあり、とても参考になります。

外壁材

私が参考にさせていただいてるメーカーさんのリンクになります。

納まりも種類もたくさんある場合、最初にPDFをダウンロードして確認してから必要なデータをダウンロードするといいです。

ALC
旭化成ヘーベルライト>資料ダウンロード>ヘーベルライト参考図CADデータ
PDFをクリックすると表示されるのでわかりやすいです。

サイディング
アイジー工業>専門業者様向け資料>CADデータ
商品名をクリックすると、水切や笠木、サッシと取り合う納まり図がダウンロード出来ます。

アスロック(会員登録必須)
アスロック資料ダウンロードサイト>CADデータ
データの種類が選べるのがいいです。

屋根

屋根
YODOKO>CADデータダウンロード
商品名をクリックすると、各種納まりが一括でダウンロード出来ます。

内壁、天井

内壁や天井は意匠図の矩計図や仕様書に書いてあるボードの商品名と厚さを書きます。
下地のLGS(軽量鉄骨)も覚えておくといいでしょう。

三洋工業(株)>CAD図面>天井下地材(間仕切下地材)
割付図、納まり図、詳細図があってわかりやすいです。

サッシ

YKK AP>データダウンロード>CADデータダウンロード
検索スピードが速いのがいいです。
種類も建具表、納まりから枠単体までバリエーション豊富です。

自分が書いた図面を教科書にする

最初の頃は毎回新しいものを書いてる感覚だと思います。
その都度説明されてるはずなのですが、次々違うものを書いてるとすぐに忘れてしまいます。

「あれ、これ前に書いたな。」と言う時、かつて自分の書いた図面が教科書になるのです。

図面データはとっておく
これはもちろんそうでしょうけど、自分用に種類別フォルダ作って保存しておくと便利です。

部品登録できるものは登録しておく
CADに部品登録できる場合はしておきましょう。
作図スピード上がります。

私のはこんな感じです。

訂正されたものはどこを訂正されたか記録しておく

教えてもらった事、提出後に何かが違って訂正されたものは記録しておきましょう。
同じ間違いはしないように心がけましょう。

誰かの図面を参考にする

例えば検索で
笠木図面 CAD

笠木納まり ダウンロード

画像検索します。
データとしてダウンロード出来なくても、画像を印刷して色んな図面を見ることが大事です。

自分が書いたり人の図面を見てると、どういう図面がわかりやすいか見やすいかわかってくるので、参考にしながら勉強していきましょう。

イメージをする

毎回現場に行って打合せをしてたら覚えていきますが、CADと向き合ってるだけでは指示されてもイメージできなくて結局は書けません。

画像検索「笠木」でこのように出てきます。

「サッシ 取り付け」ではこのように出ます。

色んな種類の納まりを見てイメージしましょう。

実物を見る

実際に取り付けてる所や、部材を見れたら見せてもらいましょう。

散歩しながらとか、すでに立ってる建物に取り付いてる金物を見るのも勉強になります。

金物によって必要な知識

笠木

躯体の種類:RC、ALC、SC(鉄骨)

取り合い:屋根、パラペット立上げ、外壁、防水

水切

種類:基礎水切、梁水切、腰壁水切、防水水切

取り合い:外壁、基礎、RC斫り(はつり)、防水

見切

取り合い:外壁、軒天

ルーバー

取り合い:外壁、軒天

EXP.J

取り合い:外壁、内壁、床、天井、屋根

手摺

取り合い:躯体、パラペット、外壁、床、防水

スパンドレル

取り合い:躯体、軒天

パネル

取り合い:外壁、軒天、鉄骨、サッシ

三方枠

取り合い:外壁、内壁、床

サッシ

取り合い:外壁、内壁、躯体、床、天井

カーテンBOX

取り合い:内壁、天井、サッシ

タラップ

取り合い:外壁、屋根、胴縁

このように金物を書くのには建築全般の知識が必要と思われますが、書きながら覚えるくらいの気持ちでいましょう。

逆に覚えてしまえば何でも書けるようになるのです!



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