金物施工図を書くときに、お客さんから意匠図などCADデータではなくPDFでしかもらえない時があります。
サッシ図などは特にデータもらえないです。
今は情報の扱いが慎重になってるので仕方なとは思いますが、CADデータがないと１から書かなければならないので時間がかかります。
今までも色々試したのですが、
今回ダウンロードしたフリーソフトで変換できました！
そのやり方を書いていきます。
「PDF to JWW」とは
「PDF to JWW」とは
PDFをJWWデータに変換してくれるフリーソフトです。
こちらのサイトから無料でダウンロードできます。
Vector
https://www.vector.co.jp/soft/winnt/business/se513398.html
ソフト詳細説明
「PDF to JWW」は、PDF形式のファイルを読み込み、
その中のベクトルデータをJW_CADのデータに変換して、JWW形式(ver6.0形式)の
ファイルで出力します。CAD(JW_CAD以外も含めて)で作図し PDF出力された図面データを、JW_CADで利用
できないものかという発想から開発に着手したツールです。
CADからPDFに出力される線や文字等のベクトル図形のみをPDFファイルから抽出
変換するもので、PDF内の写真や画像等は一切無視します。
スキャナーや複合機等で紙をスキャンして作成したPDFは変換できません。
- PDFが全部JWWに変換できるものではありません。
- 私が使った経験上、変換できたのは６～７割でした。
このソフトの安心できるところは、PCにzipファイルをインストールしてるだけでレジストリ操作等はしていません。
なのでアンインストールする場合は、このフォルダをそのまま削除するだけでいいのです。
「PDF to JWW」ソフトで変換できないもの
「PDF2JWW.zip」ファイル内「このソフトで出来ること、出来ないこと.txt」に詳しく書いてありますが、簡単に書きます。
〇変換できる
ベクターデータ
CADデータをそのままPDFに変換してるデータのことです。
×変換できない
ラスタデータ
PDFをプリントやスキャンしたもの。
PDFに追記したもの。
変換するPDFがどちらなのか調べる方法はあるみたいですが、私は「変換できないものは無理！」
と早々に諦めます。
普通に変換できても化ける部分があるので、あれこれやっても精度が落ちるだけ。
それなら書いた方が早いかなと思うからです。
PDFからJWWに変換して化けたこと
変換できた！と喜んでもJWWで保存したら化けてた！ということはよくあります。
では今まででどんな化け方をしたか。
- 数字が全部なくなってた
- 縮尺が合ってない
- R部分はほぼカクカク
R部分カクカクはこんな感じ
「変換したデータをそのまま使おう」ではなく
- 参考にしよう
- だいたいの寸法を確認しよう
くらいに思っておいた方がいいと思います。
「PDF to JWW」の使い方
１，「PDF to JWW」をダウンロードすると「PDF2JWW.zip」という圧縮ファイルがダウンロードされます。
2，「PDF2JWW.zip」を解凍したファイル内「ReadMe.txt」に使い方や、変換後の画面のまま縮尺を合わせたり、線種を変更するなど操作の仕方が詳しく書いてあります。
3，「PDF2JWW.zip」ファイルを解凍したら、その中にあるPDF2JWW.exeをダブルクリックして起動させます。
4、「PDF読み込み」でファイルを選択します。
5，このようなエラーが出たら変換失敗です。
6，変換に成功したらこにょうに表示されます。
7、あとはJWWで保存してください。
「PDF to JWWで」縮尺や線種を変えることができるけど
変換に成功しても、自分のCADに入れたら縮尺が合ってなかったり、線種が違ったりします。
これは変換出来たら「PDF toJWW」内で変更することができます。
やり方は「ReadMe.txt」に書いてあります。
ただ、自分の使ってるCADで変えた方がいいと思います。
これは私の場合ですが
縮尺を正確な値で設定しましたが、自分のCADで開いて寸法を入れたら違っていました。
線色はグレーで、設定したはずの寸法は100.3になっていました。
結論
「PDF to JWW」はあくまでも変換ソフトととし、使い慣れてる自分のCADで線種や寸法を変更した方が早いと思います。
Web上でPDFをJWWデータに変換するサイト
ソフトをダウンロードしなくてもPDFをJWWデータに変換できるサービスがあります。
CADデータ無料変換サービスDARE【DWG・DXF・JWW・PDF】
https://www.caddare.com/converter/pdf/jww
こちらも変換できないものは「PDF to JWW」と同じです。
ただ、DAREで変換できなかったのに「PDF to JWW」ではできたとか、その逆もありました。
なのでうまく変換できなかった時にはもう一方も試しています。
まとめ
なかなか図面をデータでもらえないのですが、数ヶ月前にはなかったダウンロードページができてたり、カタログから正規のPDFがダウンロード出来たり変わってきています。
何度か探したり変換に挑戦しつつ、あまり時間がかかりそうな時はあきらめて作図していきましょう。