こんにちは、AKI(soho_cad)です。
金物施工図を書く時、どこに気をつけたらいいか
わからない時はどうしたらいいか書いていきます。
ネットやカタログをよく見る
今はインターネットで電子カタログが見れたり、現場写真が見れたりします。
図面がわからない時は検索して現場や品物をイメージしましょう。
検索する時は「笠木 現場」とか「幕板 取付」などのキーワードで
画像検索するといっぱい出てきます。
わからない時は建築図実測
- 壁厚書いてない
- 幕板の寸法がわからない
- 見切の寸法がわからない
これはあるあるです。
もちろんちゃんと寸法が書いてある時はその通りに書きますし、わからない時はお客さんに確認して書くのが1番です。
でも、確認するところが多かったり、ますは叩き台として出さなければならない場合は三スケ(三角スケール)で測ってその寸法で書きましょう。
三角スケールは通常のものに加え
縮尺目盛が1/75、1/125、1/150、1/200、1/250、1/500のものもあった方がいいです。
お客さんには提出する時は「わからなかったので実測で書きました。」とひと言添えるのがいいでしょう。
それか数字の所に(確認)と入れましょう。
書ける場合は三角法で書く
これはおもに幕板についてですが
出来たら1枚の図面に平面、正面、側面を書く「三角法」で書きましょう。
縮尺が小さすぎてしまう場合は別図でいいです。
これはA2、1/40になります。
平面図の横に「天井伏図」も書きました。
詳細図を書く
縮尺が小さくなっても、取合を詳細図として書くとわかりやすいです。
細かい寸法を入れなくてもよくなります。
姿図を書けるようにする
3D CADを使える場合は問題ないのですが、私は2DのCADしか使えません。
それでも姿図を書かなければならないことが多いです。
2Dでも姿図を書けるようになると自分の理解力も高まります。
書くごとに保存しておくと、次からは少し変えただけでほかの物件でも使えるようになります。
最近は製品のカタログに姿図あったりしますので、そちらも参考にしましょう。
姿図 例
●幕板
●EXP.J
●タラップ
上手な人の図面を真似する
施工図の図面を書いていると、他人の書いた図面を見る機会があります。
上手い人の図面はきれいでわかりやすいです。
- 注釈線の書き方
- 寸法線の間隔
- ビスの書き方
- 詳細図、姿図の書き方
私はこれらを参考にさせていただきました。
縮尺はどのくらいがいいか
図面は誰が見ても見やすくわかりやすいというのが大事です。
最近はデータでやりとりするので、事前打ち合わせはA2→A3で行ったり、
私は訂正図をA4で印刷して作業したりします。
縮尺(スケール)が小さいと見辛いし、寸法や注釈なども入れにくいです。
建物の大きさにもよりますが私の場合は
- 笠木、見切、水切、カーテンBOXの平面割付図は1/100以内
- 笠木、見切、水切、カーテンBOXの納まりは1/2(幅広は1/3)
- ルーバー、手摺付笠木の平面割付図は1/50以内
- ルーバー、手摺付笠木の納まりは1/2か1/3(扉は1/3)
- EXP.Jの平面割付図、断面図は1/50以内
- EXP.Jの納まりは1/2(幅広は1/3)
このスケールが1番書きやすいし見やすいと思っています。
訂正が入った時の注意
出来れば寸法どおりに直す
数字1つだけ直すとか、外壁を1㎜外に出すという訂正があります。
数字だけ書き換える方が楽ですが、出来るだけ図面ごと直しましょう。
外壁が1㎜出るなら(ボード厚の変更など)ちゃんと1㎜外に移動させ、寸法線を新たに入れます。
数字だけ直した場合、その後何度か訂正が入った時 訳がわからなくなってしまうからです。
製品の寸法に影響があってはとてもまずいのです。
関わる部分は全部直す
チェックが1ヶ所にしか入ってなくても、平面図、詳細図、断面図、納まり図すべてを確認して同じ所を直しましょう。
例えば平面図だと幅が200→225になっているのに詳細図では200のまま。
これでは制作も現場も混乱してしまいます。
提出前に何度も確認するようにしましょう。
余分な線、重なってるところのチェック
これはCADあるあるです。
目印にちょっと引いた線などを消すの忘れたり、くっついていなければならない所が離れてたり飛び出てたり。
こちらも提出前に確認するようにしましょう。
まとめ
うまく伝わったでしょうか。
私は30年図面書いていますがわからなくて悩んだり、間違えて怒られたりしながらきました。
あの頃もですが今でも施工図に関するノウハウがあまりないので、わかることはこれからも書いていこうと思います。